むげん(グループホーム)







 厄よけで知られる草津市草津4丁目の立木神社で毎年5月3日に開かれる例祭に、「むげん」のメンバーは御輿行列を先導する太鼓たたきを任されるようになった。地域とのふれあいを求める障がい者を地域住民は暖かく受け入れてくれている。
「むげん」「むげん」の前にある立木神社の古木


むげんは・・・


 「むげん」は平成15年10月にスタートした知的障がい者のグループホームです。現在5名の利用者が働きながら生活しています。平成18年4月からの自立支援法施行に伴い、新たな課題も出てきましたが、地域の理解、世話人さんの献身的な支えやボランティアの方たちに支えられて、地域に根ざした生活拠点となりつつあります。

地域生活の拠点


1<目的> 知的障害者の地域生活援助

2< 設置場所>  〒520−0034 草津市草津3丁目13−56

3<住宅形態> ・平成15年10月10日より木造2階建て6SLDKの一般住宅を賃借し10月から2年目の継続契約となる。

4<入居定員> 男子5名(35才1名 18才1名  20才3名)
       ※5月に1名退去し9月から新たに1名入居する

5<入居条件について>
 知的障害があり、グループホームの支援費支給決定(区分2)を受けている利用者で、本グループホームから職場へ自力で通え、入居一時金、月々の利用料(家賃、食事材料費、共益費)やその他個人に必要な費用の負担が可能である者。

6<入居費用について>
 月額利用料は、家賃・光熱水費・共益費食費等で約53,000円〜55,000円の利用料を負担して頂いている。
ただし、利用料の他に毎月の個人の生活に係る費用については、小遣い(20,000円〜30,000円)として別途個人負担として頂いた。来年度4月から障害者自立支援法が施行されることに伴い、事前に保護者に資料提供したり、利用者への説明を行い手続きを行った。提出物の一部は利用者本人がに市役所へ取りに行って頂き、より公機関の利用が出来るよう援助を展開中である。

7<支援体制について>
[世話人]
今年度も世話人2名を月〜水曜日と木〜土の交代勤務とし日曜日は各週での勤務とした。
土・日・祝日の支援は、開所当初から地域住民からの要望もあり、別に世話人1名を日中支援として配置したが、土曜日については利用者のほとんどが勤務するため、実際は支援しなかった。
[宿直ボランティアスタッフ]
年間243日のうち、月平均約20日間の計画で実施したが、実際上はスタッフの都合でその回数を下回ったが、そのことで利用者や地域住民が不安を覚えたり、苦情を聞くことなく過ごせていた。
[バックアップ担当施設]
信楽学園としゃくなげ園の2園がバックアップ施設としているが、実際の支援は今年度は当園から2名のスタッフ体制で一週間に一度はバックアップする体制で行った。
[協力医療機関]
ホームから数百メートルの場所に井上医院(内科・皮膚科)があり、風や湿疹、腹痛などの症状を訴える利用者はよく利用し、すべて自力での通院が可能となっている。ただし、利用者1名については、数ヶ月に渡る吐き気や下痢が認められたため、当園の看護師に相談し近江草津病院へ精密検査をしてもらったところ異常なく現在に至っている。

8<支援内容> [日常生活の支援]  朝夕に世話人が利用者の食事の提供や様々な支援を実施した。ベテランの世話人2名が献身的に世話をして頂く。ある一面煩わしさを訴えていたが、社会経験不足の利用者にとっては納得の内に世話人との関係も深まっている。
[健康管理]
必要あらば看護師がむげんへ出向く体制をとっているが、月一度のボランティア当直(信楽学園1名・しやくなげ園1名)で利用者の様子を観察していただけた。日々の健康管理は世話人が日報により、朝の 時点で報告して頂いている。
[相談などの支援]
バックアップ職員が支援時に利用者帰宅時間等で金銭管理や相談を聞いているが、残業などにより利用者の帰宅時間が定まらず、今年度からは月一度日曜日の余暇時間に5名の利用者とバックアップ職員のみの話し合いの場を設定した。利用者から特に苦情の申し立てなどはない状況である。
[金銭管理の支援]
利用者の給料は銀行と郵便局へ入金され、通帳と印鑑は当園での保管としている。そこから月々の必要経費の支出や小遣いを利用者からの要望によって支出している。月額料金は明細請求書により利用者に提出し、領収書を発行している。また、併せて貯金通帳の写しによって貯金残高を確認して頂いている。
[地域との調整]
町内会からは月々の配布物や行事参加の呼びかけをして頂いている。また、地域支援センター等からも障害者の余暇利用への働きかけがあり、気に入った内容であれば自己決定して参加するといった状況である。
[その他支援]
利用者の職場への訪問を実施する。(4事業所)

9<支援方法について>
個別の支援計画により支援し、10月以後は支援計画の見直しを担当者会議を通して行った。
また、むげん担当者等会議では2名の世話人とバックアップ施設担当職員3名が月間計画書に基づいて経費の件や入居者の問題点や解決方法を探っていく方法で今年度から実施した。
日々の問題等は朝の時点で状況確認し、世話人に指示し利用者に支援を行った。また、利用者全員が携帯電話の所持が可能となり、利用者からの要望等電話で連絡を受けることが可能となり、その対応を行うことができている。

10 <地域との関係>
[総会] 4/6(土)
今年度は利用者全員で総会に参加し、大人の会合の雰囲気を知ることが出来た。内容は理解できなかったが、今後利用者は地域で生活する上で住民の一人として出席することの大切さを勉強できたようである。
[立木神社 礼御輿渡御参加] 5/3(木)
今年度の御輿の先頭での太鼓役であった。20才の利用者は御神酒を振る舞われ地域の方と昨年以上の接点が持てていたようである。
[町内納涼大会] 8/6(土)
特に出店の係はしなかったが、利用者が進んで焼きそばの手伝いを行ったりと自然に地域の中への溶け込みがされていた。
[防災訓練]  8/7(日)
参加希望者がいなく不参加であった。今年度より消防署の立ち入り検査が実施され、担当地域の西消防署へ必要書類を提出した。毎年の検査は実施されない。
[道路清掃] 8/7  (日)
強制的な清掃でなかったが、雨の中道路脇の除草作業を行い、他の住民から感謝の言葉をいただいた。
[区民運動会] 10/9(日)
昨年は町内テントすみで参加させて頂いたが、今回は正面で地域の子どもたちや老人と共に応援したり競技に参加させて頂けた。利用者がテント前を走っていると地域の方が大きな声援を投げかけて頂いた。
[その他]
一部利用者が早朝に地域清掃活動(空き缶等ゴミ集め)を実施している。また、むげんの環境を整えるため草花を植えている。花の苗を希望される近所の方にいただいてもらい、そのお礼にと季節の野菜や果物などを頂く等交流が自然とされるようになっている。

12<当直支援ボランティアについて>
事前登録されたボランティアで事業団関係職員と外部ボランティアとによって当直支援を実施した。宿直ボランティア支援者を募っているが、積極的支援者は少ない状況である。

13<苦情解決>
平成17年5月 利用者1名が近所に対して不快感を与えたために苦情がきた。直接本人が謝った。

14<今後について>
 むげんは2年半が過ぎた。利用者それぞれ落ち着いた生活が営むことが出来てきたと同時に、むげんを退去してアパート暮らし等を目指したいと言う利用者の声も聞かれるようになってきている。  次のステップを目指してもらうための支援内容の検討が来年度必要である。自立して生活していくためにはまだまだ細部の支援が必要ではあるが、利用者の将来への思いに応えていくためには徐々に支援者側に頼らずやっていける力をつけて頂けるような支援へと支援計画を変更していきたい。
 たとえば、市役所での手続き、税務署での手続き、給与などはバックアップ側で管理しいる状況であるが、私物小遣いは等は月々担当職員が手渡しせずに、利用者がキャッシュカードにより必要額のみ支出していく方法。食事提供についても世話人が提供して当たり前ではなく自らも調理していく機会を増やしていきたく思っている。利用者が自己責任と自己判断の上で適切な自己決定がされていけるような具体的支援方法をスタッフ共々支援していきたい。