フォローアップ事業計画 |
1.目的
・卒園者の就労の安定と定着のための支援
・卒園者の地域社会での自立支援
2.支援対象者
・平成13年度から平成17年度に当園を卒園した者を対象に実施する。
・関係者や関係機関からの連絡があれば上記以外の者も対応する。
3.実施方法
・地域生活支援センター等が未掌握の当園卒園者のケース引き継ぎを行う。
・定期的な職場訪問と本人または家族への連絡を行う。
平成17年度卒園者 24名 各学期に1回の訪問
平成16年度卒園者 18名 年間2回の訪問
平成15年度卒園者 15名 年間2回の訪問
平成14年度卒園者 13名 年間1回の訪問
平成13年度卒園者 11名 年間1回の訪問
*ただし作業所、施設入所者については各地域の生活支援センターを通じ
掌握を行い、問題があれば関係機関との連携を図り課題を解決する。
・それ以外の突園者で相談を受けた者への支援を行う。
4.フォローアップでの確認事項
@職場などでの現況(雇用条件や労働条件の把握)
A職場や地域での対人関係
B仕事等に対する姿勢と職場の評価
C家庭に対する状況把握(家族関係・余暇・金銭管理・悩み苦情等)
D地域社会への参加状況(地域行事等への参加)
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フォローアップ06アンケート結果 |
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目的: 平成13年度から17年度までの5年間に卒業した81名を対象に現状の把握を行うと共に、就労先企業にアンケートを実施して、企業のニーズの把握を行い今後の支援の糧とする。 実施日時:平成18年7月〜12月 回答企業:42社 1.結果(企業へのアンケート) 【質問1】 企業が障害者を雇用するとき心配なことは? 右[表1]のように、事故や安全性に対する不安が3割を占めます。良好な対人関係がとれるかどうか、仕事の内容が理解できるかどうかの3点で8割を占めています。 【質問2】 雇用するときに障害者に望むことは? [表2]のように、休まないこと・みんなと仲良くできること・挨拶ややる気を持てていること・判らないときに相談する力があること・素直に指示に従えることが求められており、以上の項目で8割を超えています。仕事に関することの要望は2割程度とわずかでした。 これは企業が、一定の基本的な作業力を基に、やる気を持って毎日きちんと出勤して指示にしっかり従ってくれれば、育成していけるとのことでしょう。高度な作業力よりも、基本的な作業力と素直さや良好な対人関係が求められているわけです。 【質問3】 雇用していて感じる知的障害者の長所は?短所は? [表3]のように、素直・まじめ・休まない・こつこつ働く・仕事を選り好みしない・単純作業でも真面目にする、の項目で8割を超えています。良いところをよく理解して頂いていると思います。 また逆に、[表4]の図のように短所も良く把握されています。 【質問4】 問題が起こったときにどこに相談しますか? 98%の企業が、社内対応を行っています。その内84%の企業が、社内対応の担当者を固定したり配置したりされています。 また[表5]のように、社内対応をしながらも、多くの機関と連携しながら問題の解決を試みておられます。出身施設や学校への相談も3割近くありますが、地域の生活支援センターとの連携も同様に行われています。卒園後の地域との連携もかなり図られてきていると思われます。 2.結果(卒園生へのアンケート) 【質問1・2】 今の仕事に満足していますか?また、仕事へのやりがいを感じていますか? 仕事の満足度としては、88%の方が満足しています。大変不満を感じている方 は7%です。不満の内容としては、「仕事がもっと忙しい方が良い」「給料をもっと欲しい」という内容でした。実際、フォローアップに廻っている中で感じたことでは、仕事の内容や自分自身の力、一般的な社会の給料体系を理解せずに、自分のもっと遊びたい・もっと高価な物を買いたいと言った欲求のみで影響を受けている方もいると言うことです。 仕事へのやりがいは93%の方が感じていますが、やりがいをどのように捉えたら良いのか判らない方もいるようです。しかし、身近な同僚や上司から誉められたり親切に教えて頂く中で、「嬉しいこと」がやりがいへと通じているように思いました。 【質問3・4】 困ったときに相談する人はいますか?余暇の過ごし方は? 相談する人がいない方は、ありませんでした。現実的に困っていない人が多くありました。日々の仕事上での相談は同僚や上司にできており、職場で相談できないことについては、施設の職員や親、兄弟、友人に相談する人が多くありました。 余暇の過ごし方は、家族と過ごしたり、同期の友人と遊んだり、地域のサークルで活動したり、一人でゆっくりと趣味をしてすごしたりと様々でした。特に今困っている方はありませんでしたが、地域でのつながりの弱さは見られました。就労が決まる前後に、地域との引き継ぎを行っていますが、地域とのつながりが出来るまでかなり時間を要するのが実態です。 3.フォローアップの現況 巡回していて、一番多く言われる言葉は「遅刻もしないし休まないし、本当にこつこつまじめにやってくれます」と言う言葉です。出来ないことを仕事に位置づけるのではなく、子どもたちの出来るところを企業内で生かしていこうとの姿勢がよく見えました。企業は真面目な子どもたちの良さを理解して、長い目で育成を考えて下さっています。子どもたちが、真面目に素直に一生懸命に頑張っているからこそだと思われますが、逆にそれが要求されている訳です。 一方81名の卒園生の中で、一度離職した方は19名(23.4%)です。ほとんどの方が再就職をされていますが、数名は現在も就労活動中です。離職の原因は、仕事の問題よりも生活での問題の方が大きく存在します。例えば、男女関係に影響されて仕事を休みがちになったり、遊びが派手になってもっとお金が必要になったり、家庭の問題を引きずって出勤出来なくなったり等々です。仕事ができても生活面で安定していないと、就労の継続は難しいようです。問題なケースについては、地域との関係機関会議を持ったり、企業訪問をして対応してきました。 また、お金を貯めて自動車免許をとったり、念願のアパートでの自立生活を始めたりと計画的に自分の夢を少しずつかなえている方もかなりおられました。また、それを目指して毎日仕事に励んでいる方がほとんどでした。 このように様々な状況がありますが、子どもたちが安定して地域で生活するために、色々な形で支援や相談を受けられるように、地域との連携を深めていきます。 |
[表1]![]() [表2] ![]() [表3] ![]() [表4] ![]() [表5] ![]() [表6] ![]() [表7] ![]() |
フォローアップ05アンケート結果 |
目的:平成12年度から平成16年度まで卒園した70名を対象に現状を把握する。
実施日時:平成17年10月〜12月
回収率:67パーセント
結果:1.仕事内容:
@企業就労 33名 A福祉就労11名 B無記名3名 計47名
2.仕事場で困っていること:
・職場の人とコミュニケーションがうまくいかない。
・時々注意されたとき勝手に持ち場を離れて落ち込んでしまう。
・ボーとすることがある。
・恥ずかしくて話しづらい。
・腰を曲げて仕事をするので腰が痛くて疲れる。
・勤務時間が定まらないので困っている。
・新しく入ってきた老人さんが3名居るので名前がなかなか覚えられない。
・同じ職場の同僚に最近いじめられることが多い。
・たまに人間関係でもめ、職場のリーダーを四苦八苦させてしまう。
・まだ少し人間関係、対人関係が難しい。
・うまくやっているつもりであってもだめなときがある。
3.給料について:
@1万未満6名 A1万〜3万 2名 B3万〜5万 0名 C5万〜7万
3名 D 7万〜9万 9名 E9万〜11万 12名 F11万以上 9名
G未記入 6名 計47名
4.加入している保険等
@雇用 18名 A労災 6名 B健康 22名 C厚生 19名
D財形 0名 E退職金制度 2名 F障害基礎年金 12名
5.地域・自宅で困っていること:
・朝起きるのが遅く出かけるのも遅くなってしまう。
・家庭の中だけで生活してしまいがちになる。
・友達とけんかしてしまいいま悩んでいる。
・同年代のお友達が居なくて家にこもりがち。
・保険証がないので病気になったときが心配。
・地域との繋がりが薄い。
・ただ今求職中。
・家から作業所までの動きが遅くなっていまいがち。
6.家庭及び職場への訪問について
@希望する 15名 A希望しない 30名 B未記入 2名
計47名
7.学園に希望すること
・困ったときに電話で相談に乗って欲しい。
・職場に送り出したままでフォローアップがない。
・月1回とまでは言わないが時々顔を見に来て欲しい。
・信楽で見かけたら声をかけてください。
・同窓会を作って欲しい。
・学園のことは良く覚えているのでまた会いに来て欲しい。
<考察>
今回初めて卒園者を対象にフォローアップアンケート調査を行った。7割弱の
回収率であるが、全体的な卒園者の置かれている状況や個々のフォローアップ
の課題について把握することができた。
やはり生活状況については企業就労中の者も賃金が低く、障害基礎年金の受
給や昇給が困難な中ではなかなか自立した生活ができにくい状態であることが
明確になっている。また各種の保険等について回答が不正確なことを考えても
十分な保証がなされていない状況が見られる。職場や地域での困りごとも人間
関係に基づくものが多い。
今回のアンケートでは回答者が十分理解できないような設問もあり今後十分
内容や実施時期を検討していく必要があると思われる。
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