統合失調症の対応について  表紙に戻る
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@陽性症状への対応

幻覚や妄想は、周囲の人たちが理解できるかどうか、おそらくひどく困惑するでしょう。

接していると、何とかしなければと説得したり、批判したりすることがあると思いますが、説得も批判も無駄なことです。

まず、幻覚や妄想は、本人にとっては現実であり真実でもあるのです。

否定したり批判しても意味はなく、本人は自分のことをわかってくれないと感じてしまいますし、病識はありません。

統合失調症であることやその説明をしても本人は納得しないでしょう。

幻覚や妄想による、苦しさ、辛さを受け止めることが大切です。

本人の今の気持ちを理解し、今の問題を一緒に解決する協力者となれるような姿勢を持ってください。

相談にのってくださいなど、色々な訴え方があると思います。

こうしたらどうですか?どうしたらいいですか?など

アドバイス的な言動や質問するようなことは避けたほうが良いかもしれません。
いい方法を一緒に考えていく姿勢が重要です。



A引きこもりへの対応

統合失調症では、ドーパミンという神経伝達物質の働きが過剰となっています。

その為、神経過敏状態となっているのです。

ピリピリとした感じでリラックスできず、些細なことで緊張しやすくなっていて、疲労感が強くなります。

人付き合いを拒絶して引きこもっているわけではありません。

安心できる環境での交流を求めていることなので、過剰な刺激から自分を守っているということです。

安心できる場所は、どこでもかまいません。

ただ、本人が避ける場所などへ、無理やり誘導したりすると悪化する場合がありますので注意してください。



Bリハビリテーション

統合出張症では、陽性症状や陰性症状によって、長期的に仕事や生活に障害が生じ、社会生活から遠ざかることから、悪化することがありますので、そのような場合は、特にリハビリテーション(社会復帰療法)が重要となります。



生活について

・買い物や料理が下手になる
・家電など機械の使い方が苦手になる
 など


仕事について

・持続力や集中力の低下
・複雑な手続きができない
・意欲や興味の低下
・応用力、想像力、判断力などの思考の障害
・疲労感が強くなりミスが多くなる
 など


人間関係でも、意思の疎通が難しくなったり、話題が少ないなどから、人付き合いが苦手になることもあります。

これらの障害を周囲がしっかりと理解し接することが大切です。

引きこもってしまうことによって必要な刺激を得るチャンスも失い回復することが難しくなっていきます。

時間をかけてあせらず回復の過程を見守ることも必要です。

本人に合ったペースで練習していくことによって、できなくなってしまっていた動作などを取り戻すことが出来るようになります。




C薬物療法について

統合失調症の診断があり、薬物治療をしている場合、妄想や幻覚などが改善したからといって、服薬をやめてしまうと再発する率が確実に上昇します。

服薬をやめた場合、1年後には約6割以上が再発するといわれています。

再発予防のためには、継続しての内服は必要なことです。

一度でも再発したことがあるとすれば、症状が軽減した後も服薬し続けることが必要です。

急激に症状が悪化した場合は、即効で効果が得られる注射剤が使用されます。

この注射剤(持効性注射薬)を月に1回すれば服薬はまったくしなくても良いケースもあるようです。



D家族感情表出

統合失調症では、外部からの刺激に過敏になっていて、心配している家族であっても感情を表現されると重荷になってしまいます。

心配しすぎたり、期待をしてしまうと、厳しいことを言ってしまったり、過度の干渉によって、口出ししてしまいがちです。

あまりにも、家族感情をあらわにしてしまうと、再発率が高くなることがわかっています。



家族について

・気がたるんでるのではないか

・誰だってそういう時はあるから

・薬はいつまで飲むのか

・ゴロゴロしていていると良くないのではないか

・いつから働き出すのか

 など




心配する家族の不安などからもあれもこれもと、何か考えてしまいます。

そうすることによって、本人のために心配しているから言ってると思いがちです。

再発のリスクを高めないためには、まず、統合失調症とはどういうものかを知ることです。

知ることで、ある程度の心理的不安感が軽減されますし、知ろうとするということは、わからないことがあると思いますので、その時は、専門医などに相談していくといいでしょう。

回復のプロセスは、人それぞれで時間がかかる場合もありますが、今の本人の現状がほんの少しでも変われればいいんです。

少しずつの回復ですが、温かい目であせらず見守る姿勢を持ってあげてください。

逆に、統合失調症だからと差別感を持つことはしないことも大切です。

差別感は先入観を植え付けてしまいがちです。

あまりにも気を使いすぎることでも、本人は何かを察知してしまい、不信感なども持ってしまうことでも、何らかの妄想や幻覚が起きてしまうことも考えられます。

よく話を聞き入れる、こうだと決め付けない、質問はしない、解決できる方向性を一緒に見つけていこうという態度で接することが大切です。






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