自然食と健康
Natural Food & Health
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2.基本的考え方(2)
栄養は野菜に含まれている。栄養だけの目的から言えば穀類と野菜(粗食)だけで充分である
1−(1) 粗食とは
粗食とは、粗末な食事を言うのではない。穀類と野菜類を主とした食事の事をいうのである。(肉食は入らない)
粗食にすると体内の消化器官が栄養を吸収しようとして大いに働き出す。栄養不足だと体が弱るように思うかもしれないがとんでもない間違いだ。栄養を摂りすぎると返って体は、弱くなる。
 私はこの逆説を判りやすく説明するために肥料一杯やっている田んぼと自然農法で肥料をあまりやっていない田んぼとを比較して説明することにしている

左の稲は、土の中に化学肥料を施し、栄養過多の状態にある。根のびはしなくても、栄養は充分吸収出来るので、勢いよく稲穂は成長する。しかし、土中の中にあふれた窒素成分が分解される時に、アンモニアガスを発生し、根を傷め、根腐れを起こす原因となる。台風のシーズンになると、稲穂が倒れている田んぼを見かけることがあるが、その原因は田んぼの中の根の状態が上に現れているからである。
 その反面、無肥料無農薬(自然農法)の田んぼは、栄養分が不足しているため、稲穂の成長に養分を蓄える前に、自分の根っこを成長させて、栄養が吸収出来るような状態にしなければならない。よって成長は遅く、収穫が出来ないように思えるが、収穫前になってからぐんぐん成長し、分けつも多く収量は変わらないか、慣行農法より、多くなることもある。台風が来ても、影響を受けにくく、病害虫の被害にもあいにくメリットがある。

 人間は食べ物の栄養を腸で吸収する。植物は土の中の根から吸収する。人間は足を使って移動する事が可能であるが、食物は移動は出来ない。よって人間の腸が内壁から栄養を吸収するように食物は根っこの周りの土中の栄養分から栄養を吸収する。よって食物の栄養の吸収する状態を観察すれば、人間にも同じ考え方が出来る。
 魚肉食の多い食生活をしている人は、栄養過多の状態にあり、内臓が活発に働かなくても栄養は吸収出来る。そればかりではない。人間の小腸の内壁は栄養過多の状態となり、栄養過多はガスを発生し、血液を汚し、病気にかかりやすくなる。

 よって、常に内臓が栄養を吸収しようと活発に働くには、粗食を心がければ、内臓が活発に活動し健康に恵まれることになる。
 (話は少し変わるが、子供を育てるには、3才までは魚肉食を食べないように献立を考える。なぜなら3才までに食べたものはその人の一生好みを決定する。三歳までに魚や肉を与え続けると、一生魚肉食が欲しくてたまらなくなる。又10才までは魚肉食を出来るだけさせないようにし穀菜食で育てると、一見成長は遅いように見えるが12才を超えてから体も知能もぐんぐん発達することになる。)
 又女性が肉食を多食すると、生命力が衰退し、その結果不妊症を招き、妊娠してもお産の時陣痛が長引き苦しむことにもなる。
1−(2) 人間の主食は米である
 この宇宙に地球が現れてから46億年といわれているが、人類がこの地球に現れてからまだ400万年しかたっていない。とはいってみてもそこに至るまでは、生物はこの地球の環境に順応するために可能な限りの進化の過程を経てきた事は確かである。
 従って人類が最も人類に相応しい食生活は何かを考えると、特に日本人は、かつて弥生時代から農耕民族であり、その土地に定着し、田畑を耕し、食料を収穫し、収穫した作物から次の作物を育てるために種子を採取し、次の年の作物を収穫する準備をしてきた我々の先祖が同じ事を何代も繰り返してきて、その結果命を長らえて子孫が子孫を産み現在に至っていると言うのが現状ではなかろうか?
 それでは何を最も主に食してきたかという答えに我々の歯がその答えを与えてくれる。
 成人の歯の数は32本であるが、その構成は穀物を臼のように挽く臼歯が5/8、野菜をかみ切る門歯は、2/8、肉魚をかみ切る犬歯が1/8となっているのをみると穀物と野菜と肉魚と摂取する比率は5:2:1となっていることがわかる。
 人間が必要とされている食物の摂取率と比較してみるとほぼ一致している事がわかる。
 よって我々の食事の主食は穀物であり、日本人はお米を食べることにもっとも力を入れなくてはならない。
 日本人の食生活が西洋化して約40年位が経とうとしているが、西洋化して洗脳されたわれわれの頭では、副食が豊でないと病気になるのではないか?とかスタミナがつかないのではないか?と心配するかたも多いのではないかと思いますが、全く心配入りません。
1−(3) 主食の栄養とは
 (1)-6の項目で触れたように、食物の中でエネルギー(霊気)が一番強いのが穀類です。しかも、バランスがとれています。それを栄養成分で表示すると、玄米では、これまで明らかになっているだけでも、炭水化物、粗タンパク、粗脂肪の他、ビタミンB1,B2,B6,ナイアシン、パントテン酸、プロビタンC、コリン、リノール酸、各種ミネラル、酵素などが含まれている。このため炭水化物がスムーズに代謝されて質のしっかりした体蛋白をこしらえる。
もしこれを精製してしまった白米に換算してみると、白米一合分で失ったビタミンB郡は卵なら20個以上、牛肉なら1.3kg以上、牛乳なら2L、ほうれん草なら2.2kg以上のりなら50枚以上.....と大変な量になる。これはあくまでビタミンB郡だけの計算であって、もし玄米に含まれている全ての成分を補足しようとするならば、どれほどの量になるか想像も出来ない。(出典は森下敬一編「自然医食のすすめ」(美土里書房)1996年)
1−(4),白米の欠点は脳卒中、ガン、動脈硬化の主原因である。
 白米の欠点をあげると次のようになります。
(1)ミネラル欠乏ー総ミネラルが玄米に比べ半減している。ミネラル不足は慢性病体質を生む最大の原因となる。
(2)繊維不足-腸や血液の大掃除をしてくれる食物繊維が大幅に少なくなっている。
(3)ビタミンE欠乏-若返りビタミンであるEは大部分が胚芽と糠に含まれる。白米は老化食である。
(4)便秘を起こしやすい。-精白食品である白米は、腸の蠕動(ぜんどう)を弱め、腸内容がスムーズに流れて行かなくなる。
(5)脚気体質になる。-倦怠、疲労、肩こり、むくみ等が出やすいのは脚気体質になる。
(6)肥満しやすい。-身体にとって一番大事な炭水化物の代謝が悪くなるので、その燃えかすが溜まって太りやすい。
(7)有効成分の宝庫である胚芽が失われるから体全体の代謝が鈍る。貧血、スタミナ切れにな
る。
(出典は森下敬一編「自然医食のすすめ」(美土里書房)1996年)
1−(5) 主食がバランスを取る。
(1)未精白穀物は、それ自体が完全なバランス食である。玄米、キビ、アワ、玄米、ソバなど。
(2)人間はもともと穀菜食動物である。穀物を主体とした食事で健康に生きられるよう、生物学的に運命づけられている。                  (3)未精白穀物を主食にしていると、バランスを考慮しなくても、自動的にバランスがとれる。未精白穀物のもつさまざまな有効成分が、そのときどきの体の必要に応じて性能を発揮して、常に全体としてバランスが取れるようになる。
(4)穀菜食パターンの中でバランス保持作用が最高に働く。人間の生理にかなった食事になるから、腸の働きも順調になり、質のいい血液が作られ、真の健康体になる。基礎的体質がしっかりするので、たまに脱線して邪食をしても、バランスがくずれることはない
(出典は森下敬一編「自然医食のすすめ」(美土里書房)1996年)
1−(6) 玄米の効能
   玄米の効能
 結核、甲状腺異常、気管支喘息、動脈硬化、じんましん食欲不振、無気力、憂鬱症、精神混乱、体重減少、母乳不足リュウマチ、不妊、早産、死産を防ぐ、癌予防、悪阻、陽炎チフス、農薬や薬毒の解毒排除作用
1−(7) お米の食べ方
(図はKKずいうん商品カタログより抜粋)
 米は、七分付きが一番良い。胚芽米よりも七分付きの方が良い。総てのものは、中層が一番先祖良いので、玄米は原始的すぎ、白米は精製し過ぎる。大体五分付きが良いのですが、先祖以来白米を食いなれているから白米に近い七分付きくらいから始めるのが良いと思います。
(図はKKずいうん商品カタログより抜粋)  お米は、五分付きにしておけば、胚芽は残ります。胚芽には脂質、タンパク質、ミネラル、食物繊維、ビタミン類が多量に含まれています。白米はわざわざ大切な栄養素を削り落としているのです。米偏に白と書いて粕(かす)と読むことを考えればよく判ると思います。
 精米は、家庭に精米器を購入して、食べる分だけを焚く直前に精米することをお薦めします。
 なぜなら、精米すればその時から水分が蒸発して霊気が抜けていくからです。左の図のように、精米してから時間が経過していくほど、水分が抜けていくのが判ります。
1−(8) 我々はどういうお米を食べているか?
国名 作付け面積
百万ha
収穫量
百万トン
除草剤
使用金額

(億円)
殺虫剤
使用金額
(億円)
殺菌剤
使用金額

(億円)
合   計
(単位、億)
単位面積当たり農薬使用金額(億円)
日本    2.3  14.5 712.5  525  576 1813.5 788.4
中国   32.2 172  30  180   66  276   8.5
インド   41.0  90  27 172.5   24  223.5   5.5
韓国   12   7.9  30   75   67.5  172.5  143
アメリカ    0.9   6.0  90   30    3  123  137
タ イ    9.2  18.4  21   45   15   81   8.8
フィリピン    3.5   9.0  18   40.5    9   67.5  19.2
ブラジル    5.8  10..0  37.5   33    4.5   75  12.9
合計   96.2 327.8 966 1101  765 2832 1124
注)出典は植村他編「農薬毒性の辞典」(三省堂,1988年)
上の表は三省堂から出ている農薬毒性の事典を参考にして作った表である。ただし。この数字だけではピントきにくいので、数字を基にグラフを作成した。
左の表は、国別水田作付け面積のグラフである。インドがトップで、次いで中国、日本はインドの約十分の一であるのがよく分かる。
所が、単位面積当たり農薬使用金額をグラフにしてみると、日本がダントツなのがよく分かる。物価が違うのが判るが、アメリカと比べると、8倍弱の農薬を日本は使用している。
中国とは物価の違いを比べても、10 倍以上の農薬を使用しているので、日本のお米は世界一農薬に汚染されている。
       
結   論
       
日本のお米は世界一農薬に汚染されている。

1−(9) 汚染されたお米を食べると?

 私の知り合いのSさん、ゴルフのコンペで優勝して、商品にお米を30s頂きました。Sさんの奥さんは、自然食のファンでもう30年以上も、調味料からお米から野菜も自家製で作るほどの熱心さです。
 ところが景品のお米は、自然食でないと知りながら、もったいないからとそのお米を食べ始めました。Sさんには異常は感じられなかったのですが、Sさんの奥さんは、そのお米を食べた次の日から排便が出来なくなり、そのお米を食べ続けていると一週間経っても排便することは出来ませんでした。

 奥さんは、そのお米を食べ続けることが怖くなり、有機米のお米に変えましたが、すぐには便秘は解消できませんでした。結局、自然排便が出来るまでは、お米を有機米に切り替えてから一週間もかかり、排便出来たのは二週間ぶりでした。
 この奥さんは、もともと便秘症の傾向があったのですが、自然食のお陰でほとんど毎日排便することが出来ました。がしかしお米を変えるだけで、デリケートな体調は影響を受け、不快な毎日を過ごさざるを得ませんでした。

私は、この話を聞いた時にはそんなに痛切には感じていませんでしたがしかし上の表をみると意味がよく分かり、納得できました。ただこの奥さんはすぐに症状が現れたから、すぐに有機米に切り替える事が出来ましたが、普通の健康人には、こんなに顕著に症状が現れることはありません。よって農薬に汚染されたお米を食べ続けることになり、究極的には体が農薬で汚染され、体内に蓄積され続けるという結果になります。
 そして体に異常を感じた時には、きっと取り替えしのつかないような大きな病気になっている可能性があります。
2 もっとお米を食べよう
3.食べ物の陰性陽性について

考え方(2)

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