
花粉症が重症で薬を飲んでも治らない方や、副作用などで薬を飲みたくない方に、少量の皮下注射を続けることで症状を改善することができるのが減感作療法です。非常に細い針で注射するので、痛みはほとんどありません。花粉が飛散しない5月から9月頃までに始めると、次の飛散時期の症状が改善し、その後も続けると60〜70%の人が完治すると言われています。前橋市や群馬県でも、この治療を出来る医院や病院があります。最初の数か月間は週1回程の通院を要しますので、通院が可能な医療機関に問い合わせるとよいでしょう。
この治療は、花粉症の症状が強くて睡眠障害があるなど、日常生活や仕事に支障をきたしている方に最も適しています。15回程注射すると効果が自覚される例が多く、医師が計画的に慎重に治療すれば副作用はほとんどなく、治療が完了すれば10年経過した後も効果が持続していることが確認されています。注射は必ずしも週1回でなくても、都合により2週以上間隔を空けても続けていれば効果が期待できます。この治療は現在、医療保険が使える唯一の根治療法(体質自体を改善して花粉に強い体にする治療)で、低額(初診時を除いては、3割負担の方で一回470円以下:平成24年3月時点)で有効な方法にもかかわらず、詳しく知られてないようです。減感作療法について知って頂くために実際の治療例を紹介します。(下記のリンクページ)
減感作療法だけで症状を無くするには、年月を要しますが、症状を改善することや、薬を減らすことを目的とすれば、1期間(約4ヶ月間)の治療で効果がみられます。
〔注射治療を受けようとるときの注意〕
○一回の注射で症状を治す治療があると聞いていますが、それは減感作療法では無く、保険適応もありません。
当院では一回注射の治療はおこなっていません。
[減感作療法を始める前に]
○花粉が飛散している時期には、当院ではこの治療を開始しません。注射時に花粉症の症状が悪化したり、強い副作用が出ることがあるからです。
○花粉症の原因が間違いなくスギ花粉であることが必要であり、その程度も分かれば初回注射の薬剤量を決めやすくなります。そのためには以前に調べた血液検査のデータがあれば,参考になりますので持参して下さい。検査データが無くても以前の症状をお聞きしてその日から治療を始めることもできます。
[現在、減感作療法中の場合]
スギ花粉の飛散量が少ない程度か、症状が出る直前まで減感作の皮下注射を行います。花粉の飛散が始まったら注射は行わず経過をみます。症状が出たら、内服薬を少量から開始します。
花粉の飛散が終わって症状も無くなり、2〜3週間以上してから次期の1回目の注射を行います。以後は、1〜数ヶ月に1度程度の注射を行い、次の飛散時期まで抗体を維持し免疫力を確実にします。
敷島医院 前橋市川原町 376−106 ↓