甲状腺乳腺内分泌科

当院では、岡本高宏先生(東京女子医科大学附属病院 内分泌科教授)
による専門外来を行っております。
専門医師による診断の結果、さらに詳しい検査や治療が必要になった場合には、
大学病院へ紹介することも可能です。
気になる症状がありましたら、お気軽に当院スタッフにご相談ください。


乳腺
  • @ 乳腺とは?

    乳房は皮膚で覆われ、大胸
    筋表面の胸筋筋膜上に存在
    し、その容積の9割は脂肪で
    1割が乳腺です。
    乳腺は、乳房一つあたり15
    〜25個の塊として存在し、
    乳頭の周囲に放射状に並
    び、それぞれの塊を葉(よ
    う)と呼んでいます(乳腺
    小葉)。
    それぞれの乳腺の葉からは
    乳管が乳頭まで続き、乳腺
    より分泌された乳は、乳
    管、乳頭を通して体外へ出
    ます。

乳腺

Wikipediaより

  • A どんな病気があるの?

    1)乳腺炎:いろいろな原因で乳腺に炎症がおこる病気です。うっ滞性
      乳腺炎、化膿性乳腺炎、乳輪下膿瘍などがあります。
    2)乳腺症:月経周期に伴う乳腺の増殖や退縮等の変化が部分的に残
      存したもの。
    3)女性化乳房:男性の乳房が女性の乳房のように肥大したもの。原因
      としては、思春期に発生する一過性のものや肝硬変などの病気によ
      るもの、薬による副作用などがあります。
    4)線維腺腫:可動性良好で弾力のある良性腫瘍です。
    5)乳管内乳頭腫瘍:比較的太い乳管に発生する良性腫瘍で、乳頭から
      血性分泌が特徴です。
    6)乳癌:乳房に発生する癌で、間質への浸潤の有無により非浸潤癌と
      浸潤癌に分類されます。

  • B どんな症状が出ますか?

    1)腫瘤:最も多い症状です。乳房に硬いしこりを触れます。
    2)皮膚:えくぼ状にくぼんだり、発赤や腫脹、潰瘍形成、乳頭の陥没
      などの症状があります。
    3)乳頭分泌:血液や膿のような分泌物がでることがあります。
    4)リンパ節腫大:脇の下や鎖骨のまわりのリンパ節が腫れることがあ
      ります。

  • C どんな検査が出来ますか?

    当院では、専門家による視診、触診、超音波検査、穿刺細胞診検査、組
    織検査、CT、MRIなどの検査を受けることができます。

甲状腺
  • @ 甲状腺とは?

    頚部前面にある内分泌器官
    で、甲状腺ホルモン、カル
    シトニンなどのホルモンを
    分泌します。
    ヒトの甲状腺は、重さが15
    〜20 g程度で上下方向に3〜
    5 cm程度の長さがあり、蝶
    が翅を広げたような形をし
    ていて、のどの部分で気管
    を前面から囲むように存在
    します。
    甲状腺の左右の部分(右
    葉、左葉と呼ばれる)が上
    下にのびて発達しており、
    それらは、幅の狭い中央部
    (峡部)でつながっていま
    す。
    甲状腺ホルモンは、体の新
    陳代謝を盛んにする働きを
    持っており、生きていくた
    めになくてはならないホル
    モンです。

甲状腺

Wikipediaより

  • A どんな病気があるの?

    1)甲状腺にしこりができる病気
      1.濾胞腺腫:良性腫瘍で、甲状腺内で増大するだけで生命にはかかわ
        りません。
      2.甲状腺癌:一般的に、適切な治療を受ければ他の臓器の癌と比べて
        予後がいいです。乳頭癌、濾胞癌、未分化癌に分類され、それぞれ
        特徴があります。
      3.腺腫様甲状腺腫:甲状腺全体に起こる過形成です。良性腫瘍で生命
        にかかわることはありません。
      4.亜急性甲状腺炎:ウイルスによる炎症です。激痛を伴う硬いしこり
        が発生し、時に甲状腺内を移動する特徴があります。
      5.急性甲状腺炎:細菌により膿のたまりを形成します。抗生物質や穿
        刺排膿を行います。

    2)甲状腺が腫れる病気
      1.バセドウ病:自己免疫疾患で、甲状腺細胞を刺激する抗体が体内で
        作られ、ホルモン産生が過剰になります。
        結果として甲状腺全体が腫大し、血液中の甲状腺ホルモン濃度が高
        まり、必要以上に新陳代謝が高まり、動悸、発汗、手の震え、体重
        減少などの症状が現れます。
      2.橋本病:バセドウ病と同じく自己免疫疾患ですが、甲状腺細胞を攻
        撃する抗体が産生されるため、血中甲状腺ホルモン濃度が低下し、
        それを補おうとして甲状腺が腫大します。
        新陳代謝が低下するため、活動性がなくなり、疲労感、意欲の低下
        、むくみなどの症状が現れます。

  • B どんな症状が出ますか?

    1)頚部の症状:しこり、腫れ、食物が飲み込みにくい、息苦しい、声
      がかれる
    2)目の症状:目玉が飛び出たようになる、物が二重に見える、目が乾
      く
    3)全身症状:動悸、疲れやすい、筋力低下、体重増加および減少、発
      汗、手が震える、むくみ、生理異常など

  • C どんな検査が出来ますか?

    当院では、専門家による視診、触診、超音波検査、穿刺細胞診検査、組
    織検査、CTなどの検査を受けることができます。
    専門医師による診断の結果、さらに詳しい検査や治療が必要になった場
    合には、大学病院へ紹介することも可能です。
    気になる症状がありましたら、お気軽に当院スタッフにご相談ください。

副腎
  • @ 副腎とは?

    副腎は腎臓のうえに帽子のような
    恰好で乗っかっています。その構
    造は、夏ミカンのように皮(皮
    質)と中身(髄質)とに分かれて
    おり、それぞれの構造がホルモン
    を作って血液中に分泌します。
    副腎皮質からはコルチゾール、ア
    ルドステロンなどのホルモンがで
    ます。
    副腎髄質からはノルアドレナリ
    ン、アドレナリン、ドパミンがで
    ます。
    それぞれのホルモンが特有の働き
    をします。

副腎

Wikipediaより

  • A どんな病気があるの?

    それぞれのホルモンが出すぎる病気(機能亢進症)と出なくなる病気(機
    能低下症)があります。
    1) 機能亢進症は副腎の皮質または髄質にしこり(腫瘍)ができ、そのし
       こりから余分なホルモンが出てくるために起こります。
       1.クッシング症候群:コルチゾールが過剰となり、高血圧・満月のような
         顔つき・体形変化などがみられ、あざなどもできやすくなります。
       2.アルドステロン症:アルドステロンが過剰となり、高血圧や筋力低下を
         起こします。アルドステロン症による高血圧では脳卒中が起こりやすくな
         ります。
       3.褐色細胞腫:ノルアドレナリンやアドレナリンが過剰となり、高血圧を
         起こします。しばしば非常に高い血圧となって、動悸や頭痛などの症状を
         経験します。
    2) 機能低下症は副腎皮質からホルモンが出にくくなる病態です。特徴的
       な症状は少なく、疲れやすい、筋力低下、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、体
       重減少などさまざまです。高カリウム血症、低ナトリウム血症を伴います。

  • B 治療法は?

    機能亢進症によって起こる高血圧は、治療によって治る高血圧です。その
    治療は副腎腫瘍に対する外科治療です。手術で腫瘍を取り除きます。現在
    は内視鏡を使った手術で小さい傷で済ませることも可能です。機能低下症
    には薬(副腎皮質ホルモン剤)を服用します。

副甲状腺
  • @ 副甲状腺とは?

    副甲状腺は甲状腺の裏に張りついており、正常では米粒一粒ほどの大きさ
    (30ミリグラム)です。左右で甲状腺の上下にあり、合計4つの副甲状腺
    を私たちは持っています。副甲状腺ホルモンは、腸や腎臓、そして骨に働
    きかけて血液中のカルシウムを調節する役割を果たしています。

  • A どんな病気があるの?

    ホルモンが出すぎる病気(機能亢進症)と出なくなる病気(機能低下症)
    があります。
    1) 副甲状腺機能亢進症:副甲状腺に腫瘍ができてホルモンが出すぎるため
       に血液中のカルシウムが高くなり、症状を引き起こします。腸への働きか
       けが強ければ潰瘍を起こします。腎臓では腎結石を、そして骨では骨粗鬆
       症や病的骨折(わずかな力でも骨折してしまう)をみることがあります。
    2) 副甲状腺機能低下症:副甲状腺ホルモンを作る力が低下して血液中のカ
       ルシウムが低くなり、症状を引き起こします。筋肉が興奮しやすくなるた
       め、手足や顔の筋肉にけいれんが起きます。また手足にしびれ感がでるこ
       とがあります。

  • B 治療法は?

    副甲状腺機能亢進症では原因となっている腫瘍を手術で取り除きます。副
    甲状腺機能低下症ではカルシウムやビタミンDの薬を服用します。