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臨床工学技士って知っていますか

2005年1月

坂下厚生総合病院 臨床工学技士 丸山幸男


○臨床工学技士とは?

 病院の中には医師・看護師の他に、レントゲン、CT、MRIなどを扱う診療放射線技師、血液・細菌検査・心電図や脳波などの検査を行う臨床検査技師、リハビリテーションを行う理学療法士等さまざまな技術者が働いています。
 『臨床工学技士』も病院で働く医療技術者なのです。

 現代医療は発展していくにつれ、膨大な機械機器・設備などを使用するようになってきました。これらの機器をより安全に、効率よく使用するための専門知識を持つ専門家が必要とされてくるようになってきました。
 そうして昭和62年に「臨床工学技士法」が成立し、「臨床工学技士」という新しい資格が誕生しました。
 定義としましては”厚生大臣の指定を受け、医師の指示のもとに「生命維持管理装置」の操作及び保守点検を行うことを業務にするもの”となっています。

○生命維持管理装置

 「生命維持管理装置」とは何かといいますと、人間が生命を維持するのに必要なこと、呼吸、循環、代謝を代行あるいは補助する装置のことをいいます。
 具体的な例としては、人工呼吸器や心臓の手術の時に使用する人工心肺装置、血液浄化装置などがあげられます。

呼吸に関連した機器

 人工呼吸器、吸入療法機器、酸素テント、酸素濃縮装置、化学的酸素発生装置、ボンベ、コンプレッサ、減圧器、レギュレータ、流量計、酸素濃度計、モニタ、測定器具、高気圧酸素治療装置

循環に関連した機器

 人工心肺装置、体外循環装置、血液濃縮装置、熱変換器、低体温装置、人工心臓、補助心臓、補助循環装置、IABP、ECMO、心臓ペースメーカ、除細動

代謝に関連した機器

 血液浄化装置(透析、濾過、吸着、血漿交換など)
 シャント、体外循環回路、送液ポンプ
 腹膜透析装置、腹水濾過濃縮装置

○臨床工学技士の業務は?

 臨床工学技士は医師や看護師とチームを組んで「生命維持管理装置の操作や各種医療機器の保守・点検」を行います。

 坂下厚生総合病院では2名の臨床工学技士が透析室で働いています。
 主な業務は血液浄化ですが、その他、輸液ポンプ、シリンジポンプなどの機器の保守・点検などもしています。

 通常の外来診察では臨床工学技士と直接会うことはありませんが、血液浄化や医療機器の点検・維持・管理に日々私達は働いています。

 今後とも宜しくお願いします。

穴沢 孝 丸山幸男

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